はらもじゃぱん

Hot Room Media to the peple -From Nonsense To Valuable- 人々にホットルームメディアを-無意味なことから意味のあることへ-

金沢を全力でPRしてみた。

time 2015/03/11

北陸新幹線の開通によって、金沢ブームが来たようだ。

20150311014945

皆さん、またお会いしましたね。編集長のまいけるです。

全国に散らばる、はらもじゃぱんの記者達。

そんな我々の住む地域を繋げる路線、北陸新幹線が3/14(土)についに開通する。

これを記念し、北陸を根城にする私、まいけるが、金沢を日本の全国の皆様にご紹介しようという試み。

最近金沢がブームになりつつあるというで、とりあえず便乗出来るものは、便乗しようということで、どしどし金沢情報をお送りさせて頂きます。

編集長まいけるによる、長編連載企画、『金沢編』。始まり始まり〜。

徹底ガイド!北陸新幹線まるわかりBOOK

『金沢編、第一話。金沢のことを全力でPRしてみる。』

①金沢は本当に良いところなのか。

20150311015132

金沢駅鼓門 「写真提供:金沢市」

さて、一つ大きなテーマを皆さんに問いたい。

『本当に金沢はいいところなのですか?』

その問いに、金沢在住の私が、極めて客観的にお答えする。

『うむ。金沢は、良いところであるぞ。』

「良い」という言葉が客観的かはともかく、何が「良い」というのか。

そこで、金沢の人に以下のような言葉を投げ掛けてみよう。すると面白いことが起こる。

これは、県外の方が、金沢の人に話しかけた一連の会話だ。↓

A「金沢って本当にいいところですねえ。」

B「そうですね。」

A「金沢の良いところってどこですか?」

B「そんなんわからん。全部やわいね。」

 

恐らく、金沢の人にこの言葉を投げ掛けると、かなりの割合でこのような回答が返ってくるはずである。本当かどうかは、確かめてみてほしい。

私が金沢に産まれて26年。金沢の悪口を言う地元民を、少なくとも私は聞いたことはないし、皆金沢に非常に愛着を持って生きているような気がする。

でも、積極的に“好きだ”とか“良い所だ”とは誰も言わない。

そう、地元への愛着を全開で表現する、『好きやねん大坂』とか、『通天閣は日本一のタワー』みたいことは言わない。

他の県のことを『あの東京モンが、けっ』とか、『あいつらエスカレーター左側に乗るんやで、頭おかしいわ』と貶めることもしない。

一部、青春時代を謳歌する若者達(リア充)(※リアルに充実した人達の意)は、地元賛歌の言葉「We Love ◯◯♡!」を、プリクラに書いてしまうわけだが、そんなことは若者には良くあることなので、ここでは割愛する。

※尚、こういった若者独特の地元賛美の言葉は、イケてない野党の方々にとっては、呪いの言葉なので、気をつけて頂きたい。(私は無所属議員でした。)え?大阪?私は好きですよええ。

そんなポーカーフェイスで、どことなく素敵な雰囲気を持つ金沢の人々。一体何故なのか考えてみた。

②言葉のキャッチボールが出来ないのだろうか。

話は戻って、冷静に先ほどのやり取りを振り返ってみよう。

県外の方は、

「金沢って本当にいいころですね」

と言ってらっしゃる。

あなたなら、このお褒めの言葉に、どうお答えになるだろうか。自分の故郷を本当にいいところですね!と褒められたら、どうします?

遠慮深い日本人の多くは、大阪人を除いて、「いえ、そんな全然ですう」とか「田舎で何もないですよあはははは」とか「便利だけど、人が多すぎてねえ」とか言うはずである。

それを、

「そうですね。」

の一言で済ませている。言葉のキャッチボールとしては、只の相槌しか打っていないことになる。投げられたボールを横目で眺めて球種判定しているだけで、投げ返していない。 おまえは審判か。会話として成立していない。実に失礼。

③金沢ってどんな場所?

金沢民の多くは、生まれ持って金沢に対して不満を抱いたことがない。

この原因は、子供の頃からの英才教育にあるだろう。

まず地図を見て欲しい。

石川県がこれで、

20150311021042

中部地方全景がこれで、

20150311021109

日本全景がこれ。

20150311021151

ご覧の有様である。長靴である。形が独特で印象的な形である。結構目立つ上に、日本の丁度真ん中。アジア諸国への窓口にも見えるではないか。

小学校の授業では、まずこの地図を見せられ、故郷の学習がスタートする。

そしてご存知、加賀百万石である。百万石という響きの、なにかよく分からないがとてつもなくでかくて雄大で金持ちな感じ。(最近はミリオンロックとかいうロックフェスも開催されているようだが。)


百万石音楽祭2015~ミリオンロックフェスティバル~|北陸最大級のアリーナフェスが開催決定!

徳川家康が、豊臣秀吉亡き後もしばらくは豊臣家に手出しが出来なかったのは、加賀百万石の礎、前田利家がいたからだ。

徳川家康が唯一恐れた男、前田利家。

織田信長の元では、勇猛果敢に戦場で槍を振るって着実に武功を上げ、信長亡き後、義を 貫いて柴田勝家を支持し、勝家亡き後は、友情をとって豊臣秀吉を助け、その秀吉亡き後は、徳川家康を恐れさせて豊臣家を守る。(歴史に興味ない方はスルーしてください。)

実にかっこいい。決して中心ではないが、実にいいポジションにいつもいて、周りからいつも信頼をされている。

今では見る影もないが、江戸時代当時は、金沢は、江戸(東京)・大坂に次ぐ大都市で、文化的にも発展具合が凄まじく、文化人や芸術家や職人などが集まる街だった。日本海側で唯一の大都市、金沢。

そのようなことを小学校の故郷学習で教えられる。実に気持ちが良く、自尊心を高められる教育。

自分の故郷の大名が、そんなかっこいい人だったのかと知らされる反面、この勉強でお隣の富山県と福井県は陰が薄いことに気づいてしまう。

富山の大名だった佐々成政は、豊臣秀吉に駆逐されて、最後は切腹で、前田家の属国になるし、福井に至っては、暗愚なお殿様を擁する朝倉家が、織田信長に駆逐され、前田利家の上司である柴田勝家の本拠地になるが、その柴田勝家は豊臣秀吉に駆逐される。

福井の大名は実に微妙。その後も強大な大名だった前田家を恐れた徳川家が、前田家を監視するために、福井県は徳川家の直轄地となるという、なんとも地味〜な役回り。(歴史に興味のない方はスルーしてください。)

あくまで、金沢民の平均的なイメージとして、客観的に述べておくと、

富山、福井の文化なぞ、金沢民は知る由もない。富山?薬!福井?原発!的な。

その後、『兼六園』や、『金沢城』や、その下に広がる城下町や武家屋敷、金箔や数々の工芸品、『九谷焼』や『輪島塗』、そして日本一の市場である『近江町市場』、古くてオシャレな建物が残る『四高記念館』などの場所を見せられる。今の小学生なら、現代アートを至る所に取り入れた楽しい美術館、『20世紀美術館』にも狩り出されているだろうね。

さらに、春は、犀川のほとり(京都の鴨川をイメージしてほしい)にピクニックに出かけ、夏は近くの内灘の海(湘南ビーチをイメージしてほしい)に海水浴に行き、秋になると適度なサイズのお祭り(だんじり祭りみたいでは断じてない)が各地で行われ、冬になると、街のほんの近くにある医王山(ドラえもんの裏山をイメージしてほしい)でスキー遠足がある。

食べ物は、石川県産のおいしい米、能登牛、加賀野菜、そしてブリやカニや甘エビに代表される海産物、日本一うまい和菓子の数々。(ただし、たこ焼きお好み焼きはさほどであるが)

あらゆるものが適度に近い距離に、適度なサイズで、適度に集約され、観光資源や国宝クラスの文化が揃い、人々が集う街も適度に発展している。人が多過ぎず、少な過ぎず、レベルの高い料理屋さんが多く、しかも並ばずに入れる。少し足を伸ばせば、温泉街もある。四季がはっきりしていて、四季折々の美しさをどこでも感じられる。

太平洋側に連なる息苦しい大都市ではなく、日本海側にひっそりと、しかし確実にどっしりと腰をおろしている感じ。

東京でも、大阪でも、名古屋でも、京都でも、広島仙台北九州でもない、

ここは金沢。

日本の大都市の中ではアウトローで、外様大名だが、ひっそりといいポジション、まさに前田利家のような、そんな街、それが金沢。

そして、何より他県から来た人に「良いところに住んでるね」とよく言われる。

こんな街、金沢で、幼少期から故郷に関する英才教育を受けながら過ごしてみて欲しい。

故郷に対して、並々ならぬプライドと愛着を知らず知らずに持ってしまうのもしょうがない。

「金沢は良い所である」それが当たり前になってしまうのだ。

④英才教育の成果

さて、先ほどの県外の方とのやり取りに戻ろう。

もうおわかりだろうか。

そう、“何も説明する必要がない”のだ。

良い所だと思い込んでいる。

言われて当たり前のことを言われているため、

「そうですね」

としか答えられない。

なにより、

「こいつは今更何を言っているのだ」

とすら考えている。

「お前に言われるまでもなく、良いところに決まっているだろうこのニワカ…(以下略)

真顔の下で考えている。

へりくだるような笑顔ではなく、みんな真顔

だってへりくだる必要がない。ここは金沢だもの。具体的に良い所を聞かれたら、あり過ぎて、「全部」としか答えられない。

だって全てが適度に揃っているのだもの。

別に声を大にして金沢は凄いとか、好きだとかも言わない。

言わなくても、県外の人はみんな知っているだろうと思っている。

とてつもない自意識。とてつもないプライド。とてつもない地元愛。

無償の愛に近い物すら感じる愛着ぶり。

それが金沢。

その逆もしかり。

金沢のことを貶そうものなら、全力で批判される。

東京の人が、金沢に引っ越してきて、

「金沢ってほんとに田舎で何もないねー。」

と言うと、

「お前のところはビルしかないじゃないか!」

と全力で怒られる。

大阪の人が、関西弁を駆使して、

「好きやねん大阪。」

と言うと、

その関西弁をバカにされ、

やねん”てなんやねん?」

と全力でクスクスされる。

京都の人が、京都を基準として、

「“小京都”って本当なんだね!雰囲気が似てるよ!」

と言うと、

「は?小さい京都って何?っていうか、全然似てないし、一緒にしないで。」

と全力で否定される。

金沢の人の前で、金沢を貶めることはしないほうが良い。

彼らは口に出さないだけで、地元愛は相当のものなのだ。引っ越してきたばかりなのに、総スカンを喰らうことになるので要注意。

※尚、上記のやり取りは大袈裟でも何でもなく、実際に目にしたことがある。ここで、「大阪の方が一切金沢を貶めていないじゃないか!」とは、つっこまないで欲しい。

⑤金沢人として

もうおわかりでしょう。私も生粋の金沢人。(別に大阪に恨みはない)

とても中立的客観的な立ち位置から金沢人を解説してみたが、こう書いてしまうと、

何だかとてつもなく金沢の人って性格悪いの?って思われても困るので、そこはとても素敵な人達が多いですよと宣伝しておく。いや、マジで。

金沢の人について書こうとしたら、

いつのまにかとんでもない量の金沢PR文書になってて、本当に驚きました。

尚、金沢市内の人に限った話で、金沢市から外へ出ると、全くその性質が変わってくることは、お伝えしておきます。(まあ、変な話、金沢市外の方もその愛着ぶりに引くほどだし・・・)

生粋の金沢人である編集長の私は、北陸新幹線開通をお祝い申し上げます。

(さあー便乗するぞー!)

あ、今まで改札は人が切ってたんけど、ついに自動化するらしいです。

金沢が好きかって?

まあ、普通かな。

だって生まれた時から住んでるからね。

ということで、次回からは金沢カレーについてお送り致します。

以上、まいけるでした。

金沢・北陸 (ブルーガイド てくてく歩き)

金沢・北陸 (ブルーガイド てくてく歩き)

 

追記:新幹線開業しました。