
女「も〜もたろさん、ももたろさん。お腰につけた、きびだんご、一つ私に下さいな!」
桃「あーげましょう、あげましょう!これから鬼を征伐に、着いてゆくならあげましょう!」
桃「やはり君か、、、、」
桃太郎がそう言うと、女はその美しい肢体を地につかせ、忠誠のポーズにきりかわる
女「桃太郎様、形式のこととはいえ、先の無礼な口利き申し訳ございません。」
犬「桃太郎様?? 桃太郎さん彼女は?」
犬の問いに桃太郎は苦笑して答える。。
桃「彼女h」
女「わたしは代々桃太郎様の家系に使える従者。桃太郎様が幼少の頃よりずっとお世話をさせて頂いてきました。」
桃「とまぁ、そんな訳だよ。。」
犬「事情は分かりましたが、しかしなんとまぁその、か細い体で鬼退治というのは、、、」
犬の言うことももっともである。
これから退治しようかという鬼の強さは身をもって体感したことのある犬であるがため、女のしなやかな肢体は少々荷が重いのではないかという犬の心配からくる言葉であった。
女「ならば試してみますか?」
女はそう言うと少し挑発的な目をしてみせた。
犬「だがしかし女と戦うというのも、、」
女「大丈夫です。女といえど、手加減など無用、女だから全力で戦えなかった。負けた時の言い訳にでもしておいて下さい。」
あからさまなその挑発に犬としても引き下がる事は出来なかった。
犬「ならば構えていただこうか?」
犬はそう言うと臨戦態勢をとった。
女「このままで結構です。どこからでもどうぞ」
最後の挑発に、ならばと飛びかかろうとする犬であったが、生身の女しかも武器らしい武器(その見事に実った大きな胸と見るものを魅了するであろう整ったプロポーションを武器とみるかどうかは別の話であるが)を持たぬ緊張感のない態勢に隙が一つも見つからぬ。
ならばと、言葉での挑発を試みる犬であったが、この選択が間違いであったことが分かるのにそう時間はかからなかった。。
犬「なかなかの強者であることは対峙するだけで分かります。しかし幼少からのお目付役となれば歳も相応n」
桃「駄目だ犬!!!逃げろ!!!」」
桃太郎のその言葉が終わるか終わらないかのうちに女からの殺気に犬の表情が一瞬にして変わった。
女「歳がなんやって??あぁ?もう一回いってみろや、コラ!!」
女がそう言うと背中から綺麗な緑の羽根が生えたかと思うと、女の身体をすっぽり包み一瞬のうちに素晴らしく鮮やかな鳥が一羽姿をみせる。
雉「お望み通りその挑発乗ったるわ!!」
雉はそう言うと、その大きな羽根を羽ばたかせた。その風圧は難なく犬の身体の自由を奪い、と同時にその鮮やかに散らばった羽根が犬の視界を遮った。。
ガキンッッ
次に犬が視界に納めたものは、すんでのところで犬の首に刺さるのを止めた鋭い嘴とそれを止める桃太郎の姿であった。
桃「落ち着け!雉!!」
桃太郎の問いかけに雉は今まで座っていた眼を正常に戻した。
雉「これはまたお見苦しい姿を、、、」
そう言うとまた羽根で身体を覆った雉はもとの女の姿へと戻った。
桃「これで分かっただろ?犬。彼女は強いよ。。」
その桃太郎の言葉に犬は頷かざるを得なかった。文字通り歯が立たなかった。その事実は犬を少し憂鬱にさせたが、仇である鬼の討伐の成功率があがったと考えれば、自分のちっぽけな尊厳など二の次であった。
そして、彼女の年齢を口にするのは2度と辞めようと心に誓ったのは言うまでもないことである。
雉「しかし桃太郎様、シナリオ通りならばもう1人仲間g」
桃「しっ」
桃太郎は人差し指を唇につけ、その雉の言葉を遮った。。
桃「まだ早い」
その意味深な会話が犬に聞こえていたのかいなかったのか分からないが、頼もしい仲間が増えた事に変わりはなかった。
そして2人と1匹はまた旅路を歩き始めるのであった。
これで全てのきびだんごはあるべき場所へ
桃「ここから、ここからだよ、※※※※※」
to be continue
————————————————————— この記事が面白ければ、はてブボタンをポチットお願い致します! 当メディアでは、Twitter、Facebookにて、更新情報を発信中です。 現在ファンになってくれる方を絶賛募集中です。
はらもじゃぱん(hrm Japan) (@hrm_japan) | Twitter