〜第四話 真実と昔話〜
「も〜もたろさん、ももたろさん、お腰につけたきびだんご、一つわたしにくださいな」
犬「どうしたんですか、桃太郎さん?
急にそんな歌なんて?」
桃「いや、なんでもないさ」
ガサ
雉「!?」
「誰?そこにいるのは?!」
?「私です。桃太郎さん!!」
犬「ッ!お前はあの時の!!」
そこには見知った顔の猿が膝をついて伏せていた。。
桃「やぁ君か。」
桃太郎と犬が納得したように、猿と対峙する中、雉は1人怪訝な顔つきで猿を見つめていた。
雉「あなたは?」
猿「やや?この綺麗な方は新たなお仲間の方ですか?
始めまして私、前にきびだんごを譲っていただいた猿にございます。」
雉「きびだんごを譲っていただいた?」
雉はそういうと桃太郎の方を伺うように顔を振り返らせる。
桃「なーに、ちょっとした実験だよ。。」
雉「、、、、」
犬「実験?」
聞き間違いではなかろうかと、桃太郎にといかけようとした犬であったが、今まで見てきた桃太郎とはどれとも違う、えもいえぬ不気味な瞳に犬は少し黙ることを決めた。
桃「さて、一応聞いておくことにするけど、どうしてここに??」
先日とは違う、少し冷たく感じるその声に若干の違和感を覚えながら、猿は言葉を口にする。
猿「先日いただいたきびだんごでしたが、食べた直後は少し元気を取り戻したようでした。
一縷の望みをかけての試みではございましたが、程なくして母は、、、、、」
猿「しかし、無茶な私の頼みを快く受け入れ、その大事なきびだんごを私にお恵みいただいた桃太郎さんにどうしても恩返しさせていただきたく、私も鬼退治に。・・・・・?桃太郎さん・・・??」
桃「フフッ、、、アハハハハハ」
桃「やっぱり、やっぱりだよ!!!君は、、いや!君達はやっぱり僕について来るんだね!!!」
そのあまりの豹変ぶりに雉以外の2名は眼を丸くさせて、黙り込むしかなかった。。
桃「おや、失敬。少し取り乱してしまったようだ、しかしあまりにも、あまりにもだよ!!
歯車って奴はどうも噛み合って回りたがるらしい!!」
猿「桃太郎さん、、一体あなたは??」
桃「ふむ、そこが一番の問題だよ!!とまぁそれはさておき、質問を質問で返すのはよくないのだが、さて猿よ!君はもしあの時俺が、きびだんごには病に効く力などない、と正直に言っていたとしたら、どうしていたと思う?」
猿「それは、、、」
桃「そして、僕はこうもいったはずだよ、『それなら鬼を征伐についてくるならあげましょう』と」
猿「それならば、母が助かる可能性があるならば、鬼でもなんでも退治へと、、、」
桃「そう!!そこさ!!結果君は鬼退治へと同行するつもりだ。犬、猿、雉、そしてこの僕、桃太郎。どこかで聞いたことのあるお話じゃないか?!!」
犬「。。。。桃太郎伝説」
桃「そう。全ては繋がっているのさ。」
桃「、、、少し昔話をしようか。。。」
to be continue・・・
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