どうも初めまして、イトウケイイチです。
この漫画には深く後悔させられた。「なぜ今まで読んでいなかったのだろう」と。
『東京喰種』読んでみた。そして後悔した。

東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/17
- メディア: コミック
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東京喰種トーキョーグール リマスター版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: Kindle版
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“東京”には、或るひとつの「絶望」が潜む…。 群衆に紛れ、人間を狩り、その死肉を喰す怪人、人はそれを「喰種(グール)」と呼ぶ。 青年が怪人に邂逅したとき、数奇な運命が廻り始める──!
ヤンジャン(ヤングジャンプ)で最終話を先に見てしまったことを後悔し、読み終わった後になぜ今まで読んでいなかったのかと二度目の後悔をさせられたこの漫画『東京喰種』。
もちろんKindleで全巻一気読み。読む手が止まらない。止まらないんじゃない、止められない。
いや、「どこで止めろというのだ」と言いたい。
ストーリーはもちろんのこと絵とセリフまで非常に丁寧に作られている。また、面白い漫画に共通する「全てのキャラが魅力的。」という点も見逃せない。
例えば、この作品には人間を食べて生きる「喰種」と、喰種駆逐を目的とした人間の警察集団で喰種捜査官と呼ばれる「CCG(通称白鳩(ハト))」のキャラがたくさん登場する。
喰種側なら、不本意にも喰種にされてしまい、悩み苦しみ続ける半喰種で悲劇の主人公「金木研」、人間と共存する道を選んだ喫茶店あんていくの店長「芳村さん」、変態グルメ紳士「月山習」、怪しい雰囲気を持った喰種マスクアーティスト「ウタ」。
人間側ならCCGの死神「有馬貴将」、正義感の強い「亜門鋼太朗」、喰種に育てられた人間「鈴屋什造」、ドS女性完璧キャラの「真戸暁」。
誰もが何か守りたいものがあり、戦っている。
そんな中で半喰種の主人公、金木研が喰種の世界にも人間の世界にも共感し守りたいものができていく。
「正義とは何なのか?正しいこととは何なのか?これはどちらが正義で、どちらが悪で片付く単純な話なのか?半喰種の自分にできることとは?」
まるで現代社会の縮図を見させられているかのような葛藤と悲劇を、是非楽しんでいただきたい。
もしこの作品が単純で分かりやすい勧善懲悪ストーリーであったなら、恐らく非常につまらない作品になっていただろう。
見る人の数だけ感じる何かがある。誰も憎めない。こんな漫画面白くないわけがない。
表紙だけ見ると「よくあるダークファンタジー物」という印象を持つかもしれないが、そう思った人ほどきっとハマる。
余談だが、続編として『東京喰種:re』というものが現在もヤングジャンプで連載中。詳しい内容は直接読んでいただく方が良いが、あえて言うならば、東京喰種はやっと始まったというべきじゃなかろうか。物語は大抵1から始まり、終わりを迎えるが、これは0から始まり、今作でようやく始まりを迎えた。

東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: コミック
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東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 石田スイ
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今からでも十分遅くない。だって物語は始まったばかりなのだから。まさに読むなら今でしょう、この漫画。