またお会いしましたね。編集長のまいけるです。
テトラポッドってご存知ですか?

はい。これです。
最近海に行ったんですが、なんでこの形なのか不思議でした。
だいたい「テトラポッド」って名前、なんでこんな名前になったんでしょうか。
調べてみました。
1.テトラポッドの必要性
外海に面した地域では、水深が浅くなる海岸近くに於いて波の影響により海岸線が浸食されることがある。特に戦後は日本全土の水系に大量のダムが建造されたため、河川から河口や海岸線への土砂の流出と堆積が極端に少なくなり、著しい海岸侵食が発生している。さらに、海岸線近くにまで建造物が建てられていることが多く、一層海岸線の浸食を防ぐ必要性がある。
このため、海岸沿いに多数の大型ブロックをかみ合わせて並べることで、波のエネルギーを減衰・消散させる目的で設置される。設置される場所は海岸線の他、離岸堤(人工の離水海岸)として沖合に設置されることもある。
また、ブロックをクレーンで積み上げるという施工性の容易さから、近年では海岸ばかりではなく砂防、治山などの防災工事の現場でも利用されており、火山噴火の際の緊急工事などに利用されている(この場合、単にコンクリートブロックと呼ばれる)。(Wikipedia)
長々とウィキペディアに書いてありますが、まとめますと、
・海岸を波の浸食から守る
これですね。
海岸の浸食がどの程度のすごさかというと、年間平均なんと160haも失われているそうです。
そりゃ大変な話だ!160ha(ヘクタール)っていったら、
ええと…
1ヘクタールが10000㎡。
10000㎡が160個ってことなので、
160万㎡ってことだ。
160万㎡ってどのくらいだよってことですが、
良く引き合いに出される東京ドームの面積が13000㎡らしいので、
160万㎡÷1万3千㎡≒123
つまり、東京ドーム123個分の面積の国土が一年間の間に、海の波によって持っていかれているということです。
とんでもない話ですね…
これを守るのが、我らが「テトラポッド」というわけです。
2.テトラポッドという名前
「テトラポッド」って面白い名前ですけど、これは商品名(商標登録名)のようです。
「消波ブロック」という、文字通りの正式名称がありまして、この消波ブロックの中の一つがテトラポッドのようです。
1949年にフランスのネールピック社という会社が開発し、モロッコの火力発電所の近くの海岸の浸食を防ぐために、使用されたそうです。
日本においては日本テトラポッド株式会社(現不動テトラ)という会社が販売しています。
「テトラポッド」という名称は、商標登録第1184901号等に登録されているため、この形状や名称を勝手に変えたり使用したりすることが出来ないそうです。
株式会社 不動テトラ/Fudo Tetra Corporation
つまり、あの形のものだけが、「テトラポッド」という名前なのです。
あの形のもの以外にも色々あったような…と思って調べていたら、とても面白いサイトがありました。
日本消波根固ブロック協会(しょうはねがため)という、消波ブロックの協会のサイトです。こちらのサイトでは、全国の消波ブロックを製作製造している会社の製品を紹介しています。
このサイトを参考に種類を挙げていくと、
・立体型
・平形
・階段型
・直積型
・函塊型
以上の5種類のようです。

<出典:日本消波根固ブロック協会ホームページ>
3.テトラポッドのすごさ
①テトラポッドのカテゴリ
テトラポッドはというと、上のカテゴリでいうと、立体型ということになります。
形状と規格は不動テトラさんのホームページによると、以下のようになっているようですね。

<出典:株式会社不動テトラホームページ>

<出典:株式会社不動テトラホームページ>
サイズが色々あるんですねぇ!
②テトラポッドの特徴
テトラポッドの特徴としては、以下のようです。
完成された形状
シンプルな形状で截頭円錐体の4本脚から構成されており、ブロック単体として曲げ抵抗が大きく極めて強固なコンクリートブロックです。優れた水理安定性
重心が低く外力 (流れ) に対して非常に安定です。その構造物は、ブロック相互間の噛み合わせが自然に得られより安定となり、高い粗度と有効な空隙を備え流れのエネルギーを吸収、減衰させます。容易な施工性
当社のテトラポッド鋼製型枠はシンプルな互換性のある4枚の枠 (シェル) の組み合わせにより構成されていますので組立、取外しが簡単です。また、据付は、現地条件に対して非常に順応性が高く、容易な設計断面が得られ施工性に優れています。(出典:株式会社不動テトラ)
説明書きによると、足が取り外し可能とのことで、
施工性、輸送性に優れる上に、重心が低く、3つの足でしっかり支える形状のため、設置条件に対して組み上げたり傾けるなども自由自在であるようです。
組み上げた際の噛み合わせの安定感と、適度な隙間によって、波のパワーを分散させるというわけです。
あの形状にはやはり意味があったんですね。
本当に無駄のない形状というか、実に良く考えられているというか、人類が考え出した究極の形ではないでしょうか。
ざっと他の消波ブロックも見ましたが、やっぱりテトラポッドが一番美しいですね!
③テトラポッドが産み出す自然環境
消波ブロック全般に言える話ですが、自然環境を産み出す効果があるのです。消波ブロックが置かれると、その後ろ側の部分は波がなくなります。波がなくなることで、そこが生物の住処となるわけです。
以下に、テトラポッド及び他の消波ブロックが自然環境を作り出すメカニズムを簡単に紹介します。
・ブロックの設置
↓
・ブロックの影に魚が集まる

↓
・ブロックの表面には微小な藻が発生する

↓
・微小な藻を食べに小型の貝類が集まる

↓
・アオサなどの小型の海藻が発生する

↓
・小型の海藻を主食とするウニやサザエなどの貝類やエビなどの様々な生物が集まる

↓
・大型の海藻の発生、サンゴの発生

↓
・海藻の繁殖場やサンゴ礁の密集地が形成される

↓
・生物の産卵場となり、多様な生物の住処となる

<出典、参考:日本消波根固ブロック協会ホームページ>
素晴らしいですね。景観の問題や、落下の危険性から、設置に反対する人もいるようです。危険性はしょうがないとして、最近は景観に配慮した設置の仕方も考えているそうです。
何より、結果的に自然を守れるなら、それはそれで素晴らしいのではないでしょうか。
僕はテトラポッドは景観的にも美しいからアリだと思います。これぞ人類の知恵の結晶でしょう。
4.テトぐるみって知ってる?
そんなこんなで、テトラポッドを紹介してまいりました。テトラポッドの魅力伝わりましたでしょうか。読者のあなたにテトラポッドの魅力が伝わったところで、ここからが本題です。
なんとですね、
テトラポッドのぬいぐるみがあるらしいんですよ。
え?そんなことが本題なのか?ってツッコミは置いておきまして、とりあえず紹介させてください。
そう。あるんです。テトラポッドのぬいぐるみ。
知ってる方もいらっしゃるかもしれません。
名付けて、
『テトぐるみ』
テトぐるみを販売しているホームページと公式ブログがあるので、貼っておきます。

<出典:テトぐるみ公式ブログ>
いやー、これ良くないですか?かなりおしゃれですよね。わかる人にはきっとわかるって書いてあるんですけど、僕は好きだなー。
実際の商品の画像を貼り付けときますね。

<出典:テトぐるみ公式ホームページ>
防波堤の主役。波消しブロック風のぬいぐるみ。
略してテトぐるみ。38センチのデカサイズで、想像以上に大きいです。コンクリートの風合いそのままの色合いと、中身もしっかり綿が入ったほどよい硬さが元祖ならではのこだわり。
部屋に複数転がしておくと、家の中なのにまるで海岸のテトラな雰囲気。
日本のぬいぐるみ職人さんがこだわって作ってくれた一品をぜひお楽しみください。(出典:テトぐるみ公式ホームページ)
38cmで¥7840円
28cmで¥3200円
12cmで¥1680円
となっております。詳しくはポチってみてください。
高いと思うかはあなた次第です。
聞いた話では、本当かどうかはわかりませんが、この値段のほとんどはテトラポッドのライセンス料らしいです!だからこんな高くなるみたいです。
いやー、それならなんか納得だなー… ライセンス料高いですねぇ…
ちなみに安心のメイドインジャパンです。
1個だけだとつまんないし、沢山欲しいけど、それはまた今度にしようと思います。
こんなストラップのもあります。いやー、これは欲しい。

<出典:テトぐるみ公式ホームページ>
価格¥1390円
Amazonからも買えますので、気になった方は以下のリンクからどうぞ。

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5.まとめ

<出典:テトぐるみ公式ブログ>
はい。いかがだったでしょうか。
今回はテトラポッドの魅力を余すことなくお伝えできたと思います。
実はテトぐるみの存在を知り、紹介しようと思ったんですが、どうせならテトラポッドがいかに素晴らしいか知ってもらいと思い、今回の記事を書きました。
やっぱりテトラポッドは良いものです!
気になった方は、海に行って実物を観察したり、テトぐるみを買ってみてください。
それでは!ちゃお!
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