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めしばな編集長まいける〜闘争の金沢カレー 序章・出会い〜

time 2015/03/14

めしばな編集長まいける

〜闘争の金沢カレー 序章・出会い〜

記憶の彼方の金沢カレー

※臨場感を再現するため、一人称が「俺」になっております。

20150314172119

「キッチンユキ」にて撮影 

またお会いしたな。まいけるだ。

金沢カレーってご存知だろうか。

実は、俺は良くは知らなかった。

始めて食べたのは、遠い記憶の中で、小学校1年生くらいのとき。

銀皿に、真っ黒いカレー。家で食べているカレーとは、見た目も、味も全く違うものが出てきて、衝撃を受けた。

まず、盛り付けられている器は、いつもの普通の陶器の皿とは違い、ギラッと鈍く光る銀皿だ。

鈍く光る銀皿…。子供にとっては、どこか異国情緒を感じさせる魅力的な皿。

そう、色んな絵本で見てきたあれだ。山盛りの美味そうな骨つき肉とか、甘ーいお菓子とか、なんだかトロピカルでカラフルな料理達。それが盛り付けられている皿は、、、そうだ。あの銀皿だ。絵本の中でしか出会ったことがなかった、あの“銀皿”に初めて出会い、何か“特別なご馳走”を今日は食べているのだ、と思わせられた。

そのカレーは、実に濃厚で、モッタリしていて、それでいて何か中毒性を催しそうな、変に癖になるような刺激的な味わい。これは、、、何か、、、美味しいけれど、「毒物」だ。「麻薬」だ。子供心に俺はそう感じていた。

それから特に金沢カレーに接することもなく、18年経ち、俺は社会人になった。

その間、金沢のカレー事情は劇的に発展を遂げたようだ。たしかに、高校生の時には、『ゴーゴーカレー』が美味いらしいとかは聞いたことがあったが、自分の行動範囲外の場所だったため、ついぞ行くことはなく高校生活を終えた。

大阪の大学に進学したため、その間も接することはなかった。

再開

大阪から帰ってきて、住宅営業マンとかいう、ブラックな仕事についた。

土日は仕事なんだよね。月2くらいで住宅展示会があるんだよ。

土日の住宅展示場はとにかく忙しく、昼飯をどこかで食う時間などなかった。

そこで、営業アシスタントの女性がお弁当を手配してくれるんだ。

とにかく客足が多くなるGW。猫の手も借りたいということで、新人の俺は展示会に初めて狩り出された。

途絶えない客足。昼の時間は刻々と近づいてくる。

今日は仕出し弁当かなぁ。おかずはなんだろう。きっと社会人の仕出し弁当は美味いはずだよ。

なんて考えていた。

昼を迎えると、客足に隙間が出来る。この隙間に弁当をかきこんでおけと先輩から言われ、パーテーションで仕切られた受付の裏側にいく。受付の裏側はイスと長テーブルがあって、みんなの荷物とか、資料とかが置いてある。

そこに弁当屋が大量の弁当を持ってきて、机の上に置いていってくれるらしい。

とにかく俺は腹が減っていた。

仕出し弁当のシャケの味を口の中いっぱいに想像して、おかずの構成と、どの順番に攻めるかを丹念にシュミレーションしていた。

よし。どのおかずが来ても大丈夫だ。ハンバーグでも、サバでも、シャケでも、何でもいいぞ!

準備は万端。足も痛いし、腹も減った。喋りすぎて頭がガンガンする。早くエネルギーを体に詰め込まねば。

俺は勢い良く弁当の山が入った袋の中を覗いた。

そこにいたのは、、、

真っ黒なものがご飯にかかった“何か”だった。

真っ黒なものの横には千切りのキャベツ。そして赤い福神漬けらしきものが。

なあああにいい!?こ、これはなんだ!?シャケじゃないだとおぅぅぅ!?

一気に出鼻をくじかれた俺。シャケの味が吹き飛び、眼前に広がるものが一体何なのかを認識するのに時間がかかった。

そうか。これは、カレーだ。ああ、思い出したぞ。昔こんな真っ黒なカレーを食ったな。あのカレーに似ている。でも…今俺が食いたいのはカレーではないのに…

袋の中は当たり前だが、カレーしかない。

あーあ…と蓋を開く。スプーンはここか。ん?なんでこのスプーン、先割れなんだ?

先割れスプーンを取り出し、いざ食そうと眼前の黒いものを良く確認する。

えらいルーがドロドロしているな。さては、注文してから時間が経ったため、ルーが干上がったのかな。

冷めて干上がったカレーって、うまくないんだよなあ…

スプーンをぶっ刺して、一救い。重量感のあるカレーだ。ずしっとスプーンに重さがのしかかる。すくったルーがこぼれずに固形物となってご飯の上に鎮座している…

…異様な眺めだ。

一気に頬張る。

!!!!

なんだこれは!?

これってカレーなのか?

ソース?スパイス?

たしかに美味いのはわかる。

が、食ったことのないものを食ってる感じがするため、自分の脳みそがついていかない。味が良くわからない。

その正体を理解することなく、『金沢カレー』との認識もないまま、その昼食は慌ただしく終わってしまった。しかし、それが金沢カレーとの再会だったのだ!

禁断症状

GWの連休全て出勤の俺。

あいにく、同じ展示会場で全てのGWを過ごすことになった。

その展示会場は、結構田舎というか、住宅地というか、とにかく飲食店がない場所だった。

嫌な予感はしていたんだ。

予感通り、次の日の昼も同じカレーだった。

うええ…またカレーかよ。しかもあの重いやつか。

その日は隙間時間が中々来ず、ようやく昼にありつけたのは、昼の3時。

カレーは完全に冷めてるだろうな…

他に食う物もないし、しょうがない…

一口を一気に頬張る。また頬張る。

とにかく俺は腹が減っていた。次々に口の中に消えていく真っ黒い物体。

そして、途中で気づく。

なんか、、、美味いな、、、

何だろう、この癖になる感じ。

濃厚なルーに、フレッシュなキャベツが嬉しい。

何より、冷めてるのにこのカレーはそれをあまり感じさせない。冷めたカレーに生じるパンチ力の弱さなど、微塵もこのカレーにはない。

先割れスプーンの意味を見出せないでいながらも、あっという間に真っ黒い物体を全てたいらげてしまった。

うむ、こいつは美味い!

次の日。

今度は何故か、昨日のカレーが食いたくなっている俺がいた。

仕事に集中が出来ない。接客中も頭の中はカレーでいっぱい。口の中は既にカレー。身も心もカレー。カレー、カレー、カレー。

何とか乗り切り、昼食タイムへ。

予想通り、同じカレー。3日連続同じカレー。

普通ならげんなりするところだが、このカレーは、不思議と食えば食うほど一種の中毒性を発揮する。苦でないどころか、同じカレーにありつけたことに、テンションが上がる。

うむ、こいつは美味い!

そして、3日目にして、俺氏、あることに気づく。

そういえば、どこのカレーなのこれ?

忙殺されすぎて、全く意識していなかった。

袋の中を覗く。そこには、黄色地の派手なチラシに、赤字ででかでかと

『ゴーゴーカレー』の文字。

これが『ゴーゴーカレー』と俺の初めての出会いだった。

ゴーゴーカレー レトルトルー セット1 (2食入×5箱)

ゴーゴーカレー レトルトルー セット1 (2食入×5箱)

※臨場感を再現するため、一人称を「俺」でお送りしております。

※第2章へ続きます

www.hrm-japan.net

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